レゴランドが開業1カ月 幅広く集客、東海以外6割
人気玩具レゴブロックの大型テーマパーク「レゴランド・ジャパン」(名古屋市)が1日、開業から1カ月を迎えた。運営会社は来場者数を公表していないが、岐阜、愛知、三重の東海3県以外から訪れた人が約6割に上ったという。外国人旅行者を含め、幅広い地域からの集客を維持していくことが今後の課題になりそうだ。
入場料は大人6900円、子ども5300円で、子どもは東京ディズニーランド(TDL)を500円上回る。
開園当初から「高い」「たかい」「タカイ」と言われ続けているレゴランド。
しかし、5月の大型連休を迎えて、意外と客足はいいようだ。
名古屋近辺の人しか訪れないんじゃないかと思いきや、話題性もあったせいか、東海地方以外からの来場者が6割にも及んでいる。
運営会社は、年間200万人の来場者を見込むという。
だが、今のところ、来場者数の公表はない。
レゴランドの価格戦略
価格設定に対する批判ばかりが先行してしまったレゴランドだが、東京ディズニーランドより高い入場料を設定すれば、そうした批判が出ることは経営側は、十分予想できたはずだ。
ってことは、あえて高価格路線にした根拠があるはずだ。
レゴランドの強気な価格設定の背景には、どのような経営戦略があるのか、ちょっと考えてみた。
ど素人の頭で思いつくものをざっと上げてみると。。。
・価格を北欧水準に合わせた。
(利益率を高めに設定して、生産性を上げる)
・孫を連れたおじいちゃん、おばあちゃんの財布を期待している。
(対象とする消費者は、子供を連れた高齢者層)
・デフレ経済に与しない。
(安売り競争に参加して、体力の消耗戦になるのを避ける)
・高級北欧おもちゃのBrand Imageを守る。
といった感じかな?
高級イメージを守る、払えない客層は相手にしない、利益率を重視して、安売りしない、等々。
確かに、こういった戦略は、ヨーロッパでは通用するのかなーという気もする。
だが、相も変わらずインフレ目標を達成できない今の日本経済下で、これをやっちゃうと。。。
実際は、こうなる↓(理想と現実の差)
・極めて高い入園料
家族4人(大人二人、子供二人)で24400円なり。開業前から、この高い入園料に対して批判殺到。しまいには、値段のことしか、話題として取り上がられなくなる有り様。
・割高な食事
1300円のランチボックスで、コンビニのサンドイッチみたいのが買える。値段に対してあまりに釣り合わない品質の食事が、あっという間にSNSで話題に。食事内容の写真が出回って、あっさり炎上。
・持ち込み禁止リスト
そして、もっとも不評を買ったのが、食べ物、飲み物一切が持ち込み禁止という規則だ。水筒すら禁止している。園内で買え!ってことなんだろうが、そもそも、これって、アレルギーを持った子供とかはどうするのだろう?
確かに炎上している内容を見ると、もっともと言いたくなるものばかりだ。
ここまで金にがめつい経営態度を見せつけられては、夢の世界からいっぺんに現実世界へ引き戻されてしまう。
やっぱり、囲い込みをやって、園内の高額商品買わせようとするのは、印象悪い。Brand Imageを守ろうとしてるのか、傷つけようとしてるのか、これじゃ、わからない。経営戦略がちぐはぐな印象だ。
もし、このちぐはぐな経営戦略を立て直して、北欧型の経営戦略に転換できたら、レゴランドは、日本のデフレ型経営を脱却する試金石になるかもしれない。
しかし。。。レゴランドがそれに成功するような様子はどうやらなさそう。。。
だが、レゴランドにはまだもう一つ別の道が残されているように思う。それは、「北欧型」経営ではなく、「地域密着型・身の丈」経営だ。
次の記事へ続く。。。
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