参議院という世にも奇妙な制度【2016年版】

国会議事堂

参議院とは

 相対的に参議院は政権に対して一定の距離を保ち、多様な民意の反映、政府に対するチェック機能といった機能を有するものと言われてきた。したがって、衆議院とは異なるプロセスで選挙や審議を行い、多元的な国民の意思を反映することが期待されるのだが、そうした性格付けや期待される役割に、実際の議院運営や選挙制度が必ずしも適合しているとは限らない。

参議院 - Wikipedia


(* `・д・) : この前の参議院選挙(2016年7月)で改憲賛成派が3分の2議席を獲得して、改憲が現実味を帯びてきたね。ほんとに憲法変わるのかな。

(=´・ω・) : う~ん、3分の2議席取っても、実際は、難しいんじゃない?

 マスコミは相変わらずの大本営発表でいっせいに「3分の2、改憲」って騒いでるけど、無所属を含めてぎりぎりの3分の2だし、公明党内でも9条をめぐって意見が割れてるし。

 今回の選挙結果だけを見ると、本当に改憲が実現できるのか微妙なところだと思うな。

(* `・д・) : でも今回の選挙は、自民党が圧勝だったでしょ。

 国民の多くは改憲を支持してるってことじゃない?

(=´・ω・) : 今回の選挙結果は、自民56、公明14、おおさか維新7、民進32、共産党6、だから、自民圧勝で国民の多くが自民党を支持しているように見えるけど、この結果は、選挙制度改定のおかげだったっていう部分がかなりあると思うよ。

 今回の選挙前に、公職選挙法の改定があって、今回の選挙から初めて適応された変更点がいくつかあったよね。

 まず第一点目は、すごく話題になったけど、選挙権付与を18歳にまで引き下げたこと。
 次は、都道府県単位の選挙区を改定して、いくつかの県をまとめたこと。

(* `・д・) : どっちも選挙前にすごく話題になったよね。

 特に18歳にまで選挙権を与えたことは、若い人にも政治に関心持ってもらういい機会になったよね。

(=´・ω・) : まぁ、それ自体はいいことだし、選挙権の年齢引き下げは、いずれはやるべきことだったと思うけど、でも今回の選挙制度改定は、どちらも与党自民党に有利なようにできてるって指摘もあるんだよ。

(* `・д・) : えー、どこが?

(=´・ω・) : まず選挙権の年齢引き下げだけど、欧米のほとんどの国は、選挙権が18歳から与えられていて、今回、選挙権の年齢を引き下げたのは、世界の主流に日本も合わせるためっていう名目だったよね。

 だけど、年齢層が低いほど自民党の支持率が高いっていう世論調査がこの2、3年の間でいくつも出ていたんだよ。

 こうした世論調査の結果がなかったら、与党が本当に今回、選挙権の年齢引き下げを実際にやったかどうか怪しいと思うけどね。

(* `・д・) : う~ん、ほんとに?

(=´・ω・) : 世界の主要国にあわせて日本でも18歳に選挙権を与えるべきだっていう世論が盛り上がった結果、年齢引き下げが実現したっていうよりも、政府から勝手に18歳にも選挙権あげますって、突然、言われた感じだよ。いつのまに、そんなこと議題になってたんだろうって。

(* `・д・) : まぁ、そう言われるとそうかも。。。突然、政府が決めました!って感じだったね。

(=´・ω・) : もう一つの選挙区に関しても同じ。都道府県単位の選挙区をまとめたのは、一票の格差を是正するのが目的って説明されてたけど、これも実際は非常に自民党に有利な改定なんだよ。

 地方や農村部は、歴史的に自民党の支持基盤で、地方で選挙区を大きくまとめたり、一人区を増やしたりすることは、もともと自民党に有利に働くんだよ。

(* `・д・) : へー。なんで?

(=´・ω・) : 参議院選挙は、政党を選ぶ比例区のほかに、議員を直接選出する都道府県別の選挙区があるよね。

 この都道府県単位の選挙区が、地方は軒並み小選挙区制になってるんだよ。

 小選挙区っていうのは、一つの選挙区から一人しか当選者が出ない。
 たとえば、3人の候補者がいてそれぞれの支持率が、34%、33%、33%で拮抗していた場合、34%の一人だけが当選して、その地区を代表することになる。勝者総取りってわけ。

 つまり、世論は拮抗しているのに、政治に意見が反映されるのは、34%の人の分だけで、残りの66%の意見は政治に反映できなくなる。

 一般的に、世論が拮抗しているときは、与党の方が支持率が若干高くなるって言われてるんだよ。
 利害調整をする実権を握っているのは政権与党だからね。よっぽど現政権への批判が高まらない限り、支持率は与党の方が高くなる傾向にあるのは当然だよね。

 だから、小選挙区制自体が、そもそも与党に有利な制度なんだよ。日本の参議院選挙はなぜか比例代表制にこの都道府県別の選挙区制を併用してる。

 しかも、自民党の支持が強い地方は、軒並み一人区の小選挙区制になってる。今回の改訂で地方の選挙区を統合して、さらに大きな選挙区を作ると、都市部の支持率が希釈されて、さらに自民党に有利な選挙区が出来上がる。

 現政権と与党は、改憲に必要な3分の2議席を今回の参議院選で実現するために、事前に公職選挙法の改定などを行って、用意周到に準備して臨んでたって言えるんだよ。

 衆議院の3分の2を与党で占めている今が、改憲を実現できるもっとも可能性のある貴重な機会だからね。

(* `・д・) : へー!なんだか陰謀論みたいだけど、与党なら当然考えてることかもね。

(=´・ω・) : まぁ、優秀な政治家なら政治日程を睨みながら、こうした政治戦略を考えるのは当然だよ。

(* `・д・) : じゃぁ、今回の選挙で自民党が勝ったのは、選挙制度の改定のおかげってこと?

(=´・ω・) : うん、そういう点も指摘できるってこと。

 自民党の支持率が高かったのはもちろんだけど、選挙制度それ自体の問題も決して無視できるほど小さな問題ではないよ。

(* `・д・) : 支持率や得票数だけで考えるんじゃなくて、選挙制度も考えなきゃいけないってことだね。

(=´・ω・) : そう。

 日本の参議院の選挙制度は、めちゃくちゃ奇妙な制度になっていて、選挙区と比例代表制を一緒にやるっていう混合型で、これ自体おかしな話なんだけど、さらに選挙区では小選挙区から中選挙区、大選挙区までが混在するっていう出たらめっぷりなんだよ。

 こんなのまともな民主主義国家がやる選挙制度じゃないんだよ。欧米各国からは、政治三流国家って揶揄されて、専門家からは、非合理な制度って指摘され続けているにもかかわらず、党利党略と政治家の自己保身からまったく改善されず、与党が自分に有利な改定を続けた挙句に出来上がったもっとも恥ずべき制度だと思うよ。

(* `・д・) : う~ん、じゃぁ、どういう制度ならいいのかな?

(=´・ω・) : 参議院の役割は、一時的な世論の盛り上がりから少し距離を置いて、衆議院の決定をもっと精査、再考することでしょう。一時的な世論に流されないようにするために、任期が6年と長いし、解散もないんだよ。

 だから、二院制を取るなら、参議院は衆議院とは異なる選挙方法で選出するべきなんだよ。
 そのためには、都道府県別の選挙区制度をなくして、比例代表制一本にするべきだと思うよ。比例代表制のほうが、多党制になるからさまざまな立場から多様な意見を政治に反映できるし、そっちの方が、参議院の本来の意義に適ってるよ。

 それを自民党のゴリ押しで小選挙区制みたいなものを併用するから、世界中から失笑されるようなおかしな制度が出来上がるんだよ。

 衆議院と大して変わらない選び方をするなら、そもそも参議院なんていらないんだよ。予算の無駄だからなくしちゃうべきだね。

(* `・д・) : 確かに、参議院って、何のためにあるのか良く分からないよね。タレント議員ばっかりだし。

(=´・ω・) : そう。今の参議院は、なんにも機能してないの。

 だから、売れなくなった芸能人や引退したスポーツ選手の食い扶持を税金で提供してやってるだけの場所になってるの。

(* `・д・) : おぉーっと!東京プリンの悪口はそこまでだ!

(=´・ω・) : そーいや、出てたたなー(笑)。

参考
【選挙】 2016年 参議院選挙 タレント&著名人候補者まとめ - NAVER まとめ